おなかの虫

 

ごまさんを我が家に迎え入れる少し前の話。

ちゃかさんは虫のせいでおなかを壊したことがある。

前々回の投稿に続いて💩の話で恐縮だが、この時も色んな意味で大変だった。

 

▽前々回のおはなし

mizomizo-28.hatenablog.com

 

元気に荒ぶっているが、おなかピーピーの方

 

おなかの虫とは言ってもいくつか種類があるが、ちゃかさんの場合は「ジアルジア」という奴らが住み着いたようだった。なかなか完治が難しい虫として知られているものの、結論としては1年経った今も再発はなく完治している。

 

このジアルジアという虫がかなり厄介…。

下痢などの消化器症状は言わずもがな、再感染のリスクが非常に高く完全な駆虫は難しいらしい。

 

ジアルジアにかかると…

感染して1週間から2週間の症状のない期間があった後に下痢、腹痛、腹部のはり、食欲不振、吐き気などが見られます。まれに発熱や嘔吐がおこります。症状のない人もいます。

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name07.html

ジアルジアには「栄養型」と「シスト」と呼ばれるふたつの形態があります。シストとは、例えると卵に相当するものであり、ジアルジアに寄生した猫の糞便から排泄されます。シストの状態となっているジアルジアは、活動性がないものの、感染力が非常に強いという特徴があります。

https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/6433.html

 

ジアルジアには2形態が存在しており、体内ではウニョウニョ動く「栄養型」として腸内に寄生し、体外に排出されると「シスト」という殻にこもったほぼ無敵形態になる。そして、💩を介してそこら中に長期間潜伏するのだそう。

水中でも長く生きられる&人間にも寄生するので、衛生状態の悪い水を飲んで感染する人間もいるのだそうな…。

 

特に猫は身体を舐めて毛づくろいする生き物なので、再感染のリスクが非常に高い。しかも、アルコール消毒も効かないそう…。(そもそもアルコール自体が猫には良くないが…。)

 

調べた時に若干落ち込んだ私だったが、

そんな無敵にも見えるシストには弱点がある。それが熱湯🔥

60-70℃、10分間の加熱、もしくは3分間沸騰すれば完全に死滅するらしい。

条件厳しすぎないか?

 

家中を熱湯で丸洗いできれば越したことはないけれど、それも難しいので再感染を極力防げるように下記9点を実施した。

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・猫が触れたクッションや布類は全て煮沸。

・ケージや床等はスチーム機で2日に1度熱湯消毒。

・捨てられそうなおもちゃ等は全て捨てる。

・シストが付着しやすい布類は置かないように。

・システムトイレを廃止。固まる猫砂に変更。

・うんちは砂かけ前に即片付け&砂全替え。

(猫砂の下にビニールを敷いてそのまま捨てられるようにしたら楽だった)

→発症して最初の1週間以降は週に2回程に変更。

・トイレは熱湯に漬け込んで消毒。

・ごはん&水入れは毎日煮沸

・トイレまわりはこまめに四級アンモニウム塩ウエットで拭き取り。

 

※クレゾールも効果あるが、むっっちゃくちゃ臭いので却下。おすすめしないです。

※ケージに隔離する方もいるようだが、ちゃかさんはケージが大嫌いなので人間が汗水流して部屋中を熱湯消毒。

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こういうタイプは長期戦よりも初手でガツンと封じ込めるのが近道だと思っているので、薬(フラジール)で駆虫しつつ上記施策を大体1ヶ月半は続けてみた。

無理してやってもしょうがないので、発症後の1-2週間はせっせとこなしつつ、その後はゆるりと。すると、5~6日程で軟便は治まり、動物病院にて隔日で実施していた便検査も連続で異常なし!症状の再発もなし!

(栄養型しか顕微鏡で確認できないのでシストはまだ残っている可能性はあるけど…)

 

我ながら少しやり過ぎた感じはあるが、やるからには徹底しないと気が済まないタイプなのである。座右の銘はやらない後悔よりやる後悔です。

まあ、綺麗になることは良いことだし、なにより部屋がスッキリしてよい。

その後も(多分)再発することなく、元気に暴れまわっている。(肺炎騒ぎ等を除いて…)

 

寄生虫と聞いて最初はびっくりしたが、他の厄介な疾患に比べて適宜対策を講じていけば症状も無くなっていくので対応しやすかったな~、という感想。

ジアルジアに荒らされて腸内細菌叢のバランスが崩れたのか、些細なこと(ご飯変えたり抗生剤飲ませたり)で軟便になりやすくなってしまったけど…。

 

ちなみに、これは思わぬ収穫だったのだが、トイレを熱湯に漬け込むとプラスチックに染み込んだあのイヤ~な臭いがスッパリと消える。

擦っても臭いが落ちず、ムムムと思っていたので、これは嬉しい発見だった。

 

猫を飼っていると壁にぶち当たることが往々にしてあるが、その分ひとまわりずつ大きくなれている気がする今日このごろです。