3月の映画

映画感想まとめ

 

今月はこのラインナップ。

 

ブダペストホテル

海がきこえる

・処刑人

・21&22ジャンプストリート

時計じかけのオレンジ

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【※】ネタバレ含む

ブダペストホテル

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好き!!!!!!!!!!!!!!!となった映画。アマプラのサムネから英国紳士たるもの~みたいな(?)ストーリーを想像していたけど、それとは立場も真逆のあちい友情物語だった。全体の構造が【ホテルのオーナー→小説家→本を読む女性】と伝聞されたものを映像化したような作り。だからところどころがチグハグで本を読んでる時に脳内で想像するあの感覚を映画として観てるような感じ。

あとはシーンのひとつひとつがお茶目で可愛くて美しいところも大好き。小物やグラフィックも。なにより師弟関係が衝突や死線を越えてある日あちい友情ひいては良きバディになっていく様にぐっ!ときた。最後はやっぱりこの人は師匠だったんだよな~と涙を流さずにはいられない。

インスパイアされたらしいツヴァイクさんを知らなかったので調べているけど、まさにこの方が主人公だったんだな~と。こうやって知らないことを知れるのもまた良い。

ただほぼ意味なく猫が死ぬので、その一点で星マイナス1億。

 

海がきこえる

海がきこえる - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

期間限定で上映されているのを観に行った。

こちらも画が美!!!時間軸を白枠+画のサイズ変化でポンポンと切り替えるの、良~となったし、高校時代に感じたノスタルジックなあの独特の空気感を景色の構図とか風の描写とか音楽で表現していたので、観るうちにゆらゆらとタイムスリップしていた。

そして杜崎がいい奴すぎる。りかこにはもったいないです、はい。なんだろう、りかこ。みなさんはこういう都会からきた淡麗でスンとして高嶺にいるわがままお嬢に振り回されたい願望があるんだろうか。強がっちゃうところかわいいけどね、りかこ。

杜崎と松野の関係も良かった~~。杜崎の「松野の本当の良さが女にわかるわけない」っていうセリフが好きです。あと松野からの電話に「それだけ?」と返すシーンも。どちらもわかるよ~わかる~~になった。こういう恥ずかしくなるような情緒や感情の雨露霜雪を乗り越えて俺達はおとなになっていくんだよな~~。

あとは後半の「狭い世界にいるから周りが見えなくて苦しかったのよ」みたいな(うろ覚え)セリフも良かった。自分がいる世界を広く保つの大事だ、本当に。苦しい時って大体周り見えてないから。このセリフも相まって皆で城を見上げるシーンはじんときた。

もう1度見てそう!ここ!ここが良かった!となりたいのでBlu-rayを買いたい。

 

・処刑人

間もなく第3弾が登場!? カルトな人気シリーズ『処刑人』の ...

画よしストーリーよしテンポよしで集中を切らさずにずいずいと観れた。主人公ふたりが並ぶ画がかっこよくて何度か巻き戻して観入ってしまった。テーマは法と正義?やってることは間違ってはないと思うが、正義の基準を個人に依存するのは怖いよな~と思いました。まあそれは置いといて、拳銃をぶっ放すのみるの気持ちえ~。マフィアとか殺し屋をボコボコに返り討ちにする話、大好き。

ただ、猫を惨殺するシーンだけは許せん。しかもバコォォン!と死ぬので最悪である。事前に知らせてくれ。無理なら画面下に注釈で(※出演した猫ちゃんは元気です)とか付けてくれ。

 

・21&22ジャンプストリート

21ジャンプストリート : 作品情報 - 映画.com

「なんか気力ないけど映画は観たい…」と思って観始めたシリーズ。コメディなので気張らずに観れるし登場人物が全員ゆるくて楽しかった。正直、私は学生時代をもう一度過ごしたいと思うことはほぼないんだけど、私も任務で高校・大学に潜入して別の学園IFルートは歩んでみたいな。当時の私なら絶対入らないであろう演劇部とか入ってみたいかもしれない。この歴史を感じさせる見事な風体から速攻でバレそうですが。

 

時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ(Clockwork Orange):スタンリー・キュ ...

いや…あの…。観終わった後思わず「なんつー映画だよ!」と叫ぶような一本だった。これのせいで風邪引いたとまで思っている。私は暴力に恍惚感は持てない側の人間なので教養としては観れて良かったです(教養として?)。

内なる暴力性というか、アレックスの場合はそれがほとんど全てだったわけだったけれども、そういうアイデンティティとしているものを外の世界にぶち折られる場面って結構ある。だから世間に都合良い形に捻じ曲げられようとながらも必死に抵抗していく姿と、自分を取り戻す姿にはなんとなく励まされるものがあった。

でも知らん人を痛い目に合わせたらあかん。因果応報。トルチョック

 

おしまい