地獄の一丁目

 

街コンに行ってきた

 

結論から言うと、地獄だった。

輪廻転生の渦中にこういう種類の地獄があると思う。

 

 

始まりは友人と喫茶店でコーヒーを楽しんでいた時のこと。

以前から街コン行ってみたいよね~という話は出ていても行動に移すまでには至っていなかったのだが、この日はたまたま場所・時間・料金ともに丁度良さそうな募集を見つけた。「今日、行ってみる?」という軽いノリで流れるように申し込みを完了。淡い期待を抱きながら会場に向かう。

 

いざ到着すると、会場は異様な雰囲気に包まれていた。

大きめの飲み会のような感じで席が設定されているのかと思いきや、まさかの自習室スタイル。1人ずつパーテーションが組まれた座席の前方にカーテンが垂れ下がっていて、向かいの人間は見えない仕様になっていた。

説明を聞くと、相手が交代する度にカーテンが開閉されるので時間になるまで顔がわからないシステムになっているらしい。いる?そのドキドキ。(いらん)

 

時間になり、「いよいよ開始です♪」というご機嫌なアナウンスと共にウィ~~ンとカーテンが開く。私の正面は空席だった。司会者曰く、キャンセルされたらしい。なんでやねん。

手持ち無沙汰に周りを見渡すと、そもそも全体の参加者数がかなり少なそうだった。男女合わせてで10人弱くらい?

 

そんなこんなで4~5人と各5分間ほど話をしたのだが、いかんせんクセ強な人間が多い。

 

一番衝撃的を受けたのは、会話にならない男。

お酒が飲めないと話す私に「じゃあどうやってストレス発散してるんですか?」と聞いてきたので、猫を抱っこしてゆらゆら踊ったりしてますね~と答えると、「踊る…?????1人で???本気ですか…???何というダンスですか???」とガチの受け取り方をされて困った。私も適当な返事をしていて申し訳ないんですけども。

その後も出身地の話をしているのに突然結婚云々の話をされたりして、脳内はハテナでいっぱい。時間が少ないから焦っていたのだとは思うが…。なんで結婚したいんだろう、この人は。聞けば良かったな。

 

この他にも、コメント欄に「髭脱毛中です!!」という謎申告をする人や、5分しか会話していないのに電話番号を渡してくる人、明らかに婚活noteを熟読しているだろという玄人*1や、相手によって敬語タメ口を変える無礼者など、”私にとっては”マジか…?となる個性的な方ばかりだった。

 

あまりの状況に、友人と途中退室を目論むも、規約をよくよく確認するとキャンセル料2,000円。うぐぐと唇を噛み締めながら座席に戻る。

 

男性全員と対面した後は中休憩が入り、用紙に気になる男性の番号を書いてください♪とのアナウンスが。「(おらんが…?)」と思っていたら友人も同じ気持ちだったようで、2人揃って空欄で提出してしまった。主催者の方すみません。

 

続いて、謎のAIマッチングという企画(?)が始まり、参加者が申告した気になるお相手との相性はどうこうとか、誰があなたに好意を持っていますよとか、そんな感じの用紙が全員に配られた。2回目に話せる相手はその結果に従って主催者側が決定するらしい。素敵なお相手がいれば、そこそこ楽しめたのかもしれない。

 

その後も波風立てぬように当たり障りない会話をして終了。

マッチングが成功すれば、主催者からもらえる封筒にマッチした人間の番号が記載されているようなのですが、最終投票も空欄で提出したのでマッチングならず… 残念!

ということで足早に会場を後にして近場のドイツ酒場に駆け込み、友人とあーだこーだと話をして解散しました。(これが一番楽しかった)

 

今回街コンについて学んだこととしては、

・開催内容を吟味して慎重に決める必要がある

・参加人数はより多いものを選ぶ

・飲食付のコンパっぽい方が楽しい(私は)

・途中退室に関する規約は事前に確認しておく

今のところはこんな感じ。

何回か行ってみないと何とも言えないかな…。行かない気がしますが…。

 

ちなみに会話にならない男性は、酒飲みだった私の友人を気に入ったようでスマホ片手に突撃してきたそうなのですが、例によって会話にならなかったそうで玉砕されていた。交際はコミュニケーション。結婚はコミュニケーション…。

 

*1:でも場所が違えばかなり需要ありそう