猫、急性肝炎と闘う②

ちゃかさん vs 急性肝炎の続き。

前回までのお話はこちら▼

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5日目:2021/10/8

早朝5時半に嘔吐。ほぼ何も食べていないので色は透明だが、昨日(10/7)より元気がなく黄疸が悪化している。 最初は元気そうな素振りも見せていたが、この頃はうずくまってばかりで、飼い主の姿が見えないと不安なのか叫ぶように。 

写真で見ても分かるくらい耳の中が黄色く、口内粘膜もかなり変色していた。徐々に黄疸が酷くなっている。さらに、病院待機の間に多量のよだれが出始める。しんどそう…。気が気でない。

この日も朝から病院で半日点滴し、夕方にはお迎えすることになった。多量のよだれが出るので吐き気止めの注射を打ってもらう。

明日にもう一度血液検査を実施するとのこと。なんとかして良くなって欲しいが、現段階で良くなっている様子がない…。改善しなかった場合、猫とどう過ごすのが猫にとって幸せなのかを考える。

帰宅後、黄疸が昨日より薄まってきており、少しだけ身体も動かせるようになっていた。お家パトロールもできているが、やはりご飯は一切口にしない。病院で購入したクリティカルリキッドをなんとかして注射器で飲ませる。無理に飲ませると暴れるので、通り過ぎるフリして飲ませたり、小躍りしながら飲ませたり本当に大変だった。

猫が留置針を無理やり引っこ抜こうとするので、痛くなさそうな布製カラーを購入して即装着。迅速な発送ありがとうAmazon

※静脈点滴を継続して使う場合は、血管を傷めないように針を挿しっぱなしにするらしい。

 
6日目:2021/10/9

変わらず元気はないが、水は自分から少しだけ飲むようになる。少しだけ安堵する一方、やはりご飯を食べる気配は一切なし。またよだれが出始めたので病院で吐き気止めを追加してもらうことにした。開院を待つ間、ちゃかさんが寝ながらピクピク、口をパクパクする。普段の様子と違い、心配で心を磨り減らしながら待った。

病院に行くとすぐに採血となった。

▽2021/10/6(前回の採血結果)※参考

▽2021/10/9(強肝剤投与後の採血結果)

前回の検査結果と比較すると分かるが、ALTは600程低下しているものの、大幅な改善には至っていない。特にビリルビン(黄疸に関係する物質)に変化がないのがかなり厳しいらしい。検査結果を見ながら、医師から「このままだと予後不良」と宣告されてしまう。頭の後ろから血の気がサーッとひく。まさかうちの子でこんな言葉を聞く日が来ようとは…。

今後の治療については、強肝剤は今日で終了。望みは薄いがステロイドで好転する可能性があるので、病院でステロイド注射を打ち、家でステロイド錠剤と利胆剤を投薬して様子見となった。ステロイドは3日後から効果が出る場合が多いので、しばらくはこの治療法を続ける。

 

この日は人目もはばからず道中で大泣きしながら、空のキャリーを抱えて帰宅。メンタルズタボロである。

夕方には迎えに行き、猫と共に帰宅。すると、いつもは元気なく寝てばかりだったちゃかさんが、お腹を出して撫でろ〜っと寝っ転がるようになる。もしかしてステロイド効いてる?このまま良くなれ…と念じながら茶色いふわふわを撫で回す。

 

深夜2時頃、ちゃかさんのワァワァ言う声で起床。なんだなんだ…とおやつをあげてみたら、2粒も食べた。えっ……?6日ぶりに自分から食べ物を…!!感涙!もしかして、と試しにご飯もお皿に盛ってみると自分からパクパク食べだした。元気になってる…?本当に改善しているのかと疑心暗鬼になりつつ、希望を胸に就寝。

 

7日目:2021/10/10

朝、やはり自分からご飯を食べるようになっている。この一週間はうずくまってばかりだったが、ついにおもちゃで遊ぶように…!すごい…!よく見てみると耳の中から黄色みが消えている。おしっこもどす黒い茶色から薄い黄色に落ち着いていた。

病院断固拒否の猫をひっ捕まえて連れて行くと、無事に投薬が効いてるね~と先生。ひとまずは安心らしい… 。前回はこれで効かなかったら、死ぬ病気しか考えられないと説明を受けていただけに本当に本当に本当に安心した。

ビックリしたのが、ステロイド投与によっては容態が悪化する可能性があったとのこと。しかも、初動で少量のステロイドを投与しても意味がないので、高用量で一気に投与する必要があったらしい。一歩間違えれば危うい状況だったのだ。先生にとっても初めての症例で、コネクションを使って色んな獣医師に聞いてくれたらしかった。他の病院だったらこの判断は難しかったですよ、と少しだけ自慢げに話す先生。ありがとう先生。ありがとう~~~~~!(大涙)(KISS)

 

明日から通院は無くなり、家で投薬を続けることになった。また3日後に通院し、血液検査で数値が下がっていればクリアとのこと。 下がらない場合は胆管に腫瘍ができてる可能性があるとのことなので、絶対に絶対に下がって欲しい。

帰宅後、猫に夕飯を出すとほぼ完食してくれた。何にも代えがたい喜びである。

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もう少しだけ続く…

 
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