またマッチングアプリの話ですみません。
前回に続き、今回は振られた時の「友達だと思っちゃうんだよね」という言葉を踏まえた上で、破局に至った原因を考察していく。
結論として、やはり原因は【価値観の不一致】ではないかと思う。
月並みな言葉でまとめているが、今回の場合はこの中に2つの要素があると思っている。
※ここから先はややディープな話が含まれるので苦手な方はお控えくださいませ…
①「何に」対して愛情を感じるのか
何を以て愛情を感じるのか、人によって結構違うらしい。
※参考:友人に教えてもらったテスト。おすすめです。
恐らく彼は身体的な接触に重きを置くタイプだったが、私はこころの繋がりに重きを置いて恋人とは親友でありたいタイプである。
それ故に、あまり相手にベッタリできない私では物足りなかった可能性が高い。
現に交際したその日から身体的に深い接触を迫られたり、身体の相性的なものを探る言動があった。
一方の私はというと、もちろん身体的な接触に愛情を感じる側面もあるのだが、それは心の繋がりや信頼関係ありきの話なので、共有した時間が短い相手と交際直後に即ベッドイン!!!!となると結構怯む。保守的すぎると思われるかもしれないが、どんだけ経験を重ねてもこれはもうどうしようもないのである。
交際において何に重きを置くのかは本当に人それぞれで、この辺りを見極めて自分とピッタリ合う人間と居るのが一番ストレスがなく良い関係を築きやすい。
とはいえ、実際はそこまで都合よく価値観が一致する人間は少ないし、他の要素も考慮する必要がある。なので、私としては会話をする中で二人の妥協点を探していきたいのだが、今回に関しては相手から不満を聞いたり話し合いに発展することはなかった。
※なのでここでの話はあくまで個人の見解です。
これは2点目の要因でも掘り下げるが、「話し合いに発展しないこと」自体も価値観の違いからくるものだと考えている。
②「価値観をすり合わせる」という行為への価値観の違い
元彼に限った話ではなく、マッチングアプリの登場により交際における人間との向き合い方は変化してきているように思う。
マッチングアプリの特徴である、【指を動かすだけで自分の求める条件にハマった交際相手を見つけることができる】という手軽さは、マッチングアプリの良い所でもあり悪い所でもある。
出会いのハードルが下がったが故に、自分に合わない部分が少しでもあった場合、精神・体力・時間・コストを費やすよりも、サクッと切り捨てて次の相手を探す方が効率的なのだ。
実際、過去にアプリ上でメッセージをやり取りしていた幾人に交際期間を尋ねると2~4ヶ月と答える割合が多く、その場合は振られた&振った理由も相手に明かさないという。
これは前々回の元交際者のパターンのように【(一発アウトレベルの)本性が交際するまで見えにくい】という点も少なからず影響していると思うが、
アプリ慣れしていた元彼のように、異性からモテるであろうノウハウを身に付けられている人間は尚更、相手と衝突するよりも相手ごと変えてしまう方があらゆる面でメリットしかないのだ。
実は、交際前の食事の段階で引っ掛かっていた部分はいくつかあった。
過去の記事に記載していたのだが「杞憂かしら…」と削除した内容がある。
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・相手の理想のタイプがかなり細かく設定されていた
・「1~2ヶ月で別れるのはアプリあるあるだよね」という発言
・会うまでの圧倒的スピード感と慣れた言葉選び
・前の彼女は会う頻度が合わなくて別れた(話し合ってないらしい)
これらを踏まえて「あれ、この人もしかして自分の理想にピッタリ合う人間が見つかるまで高速リセマラしてる…?」と感じていたものの、当時は相手に対する好意が勝って、このモヤモヤに蓋をしていた。
予感、的中である。
アプリなんかこんなもんよ、と言われたらそれでおしまいなのだが、私はもう少し時間掛けて大事に人間関係を作っていきたいよ~。アプリの手軽さは合う人には合うだろうが、私が求めるスピード感とはちょっとズレているのかもな。
もちろんこれに当てはまらない人もたくさんいるのだろうが。
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ここまでつらつら書いてきたが、もちろん、私のことが生理的に無理だった可能性だって充分あるし、話し合いに値する人間ではなかっただけなのかもしれないし、本当の理由は永遠に不明のままである。
最後はかなり雑に扱われてメンタルにきたが、1ヶ月半という短い期間で別れを決めてくれたのは、彼なりの優しさだったのかもしれない。
落ち込む~~~と言いつつ、別れてからすこぶる肌の調子が良いので、私も気づかぬ内にストレスを抱えていたのかも。
ともあれ、この経験を通じて、改めて己の輪郭を認識できたことは大きな収穫である。
交際者に求めるものとして、スペックが~、顔が~、とか色々言うとる人間はいるが、私にとって何よりも大切なのは「価値観の相違がお互いの歩み寄れる範疇かどうか」ということだと思い至った。人の数だけ価値観があるのだから、それを認識した上で相手を受容できるかどうか、が重要だと思う。
ずっと一緒にいる覚悟で人生の貴重な時間を共有していくわけだから…。
今は静かに貸した本とお気に入りのブックカバーが無事で返ってくることをだけを祈りたい。
(振られた後、「読んでから返して良い?」と聞かれて、地獄のテンションでも「いいよ」と答えてしまうわたし。そういう所である。)
ハア~自分と誰かを大切にしてえし、されてえ~
変えられないものを受け入れる力♪そして受け入れられないものを変える力をちょうだいよ♪と宇多田ヒカル先生も言うとりますね…。